中世音楽バンド イベロリベロ
レパートリー repertoire
イベロリベロが奏でる、イベリア半島由来の中世音楽
聖母マリアのカンティガ集
Cantigas de Santa Maria
聖母マリアを讃える頌歌(しょうか)集で、おそよ420曲からなる。その詩は中世ガリシア・ポルトガル語で書かれている。カスティーリャ王アルフォンソ10世(賢王、1221年~1284年)により編纂された。その内容は聖母マリアによる奇蹟の逸話(お話し)であり、10曲目ごとに賛美歌が挿入されている。
Cantiga 7 <Santa Maria amar>
Cantiga 77 <Da que Deus mamou>
Cantiga 227 <Muito bon miragr’ a Virgen faz>
Cantiga 353 <Quen a omagen da Virgen>
など
セファルディ(スペイン・ユダヤ)音楽
Sefardi (Sephardic music)
中世にイベリア半島(スペイン、ポルトガル)に住んでいたユダヤの人々の間で生まれた歌や音楽。中世以後、彼らが東ヨーロッパや北アフリカ、トルコなどに移り住んだ後も各地で歌い継がれ、20世紀になって本格的に採集され、広く演奏されている。愁いを帯びた旋律は、日本人の耳にも懐かしく響く。
La rosa enflorece バラの花咲く
Avrix mi galanika 起きて、愛しい人
Durme, durme, kerido hijico 眠れ眠れ
Los guisados de la berenjena 7つの茄子の調理法
など
モンセラートの朱い本
Llibre Vermell de Montserrat
スペイン・バルセロナ郊外のモンセラート山に立つ、黒い聖母像で知られるモンセラート修道院に伝承される14世紀の宗教文書の写本は、赤表紙によって装幀されたことに由来し、この名前が付いた。13世紀から14世紀頃にこの修道院へ参ずる巡礼者たちによって歌い踊られた10曲の歌謡が収録されている。
Cucnti simus concantens 声を揃えていざ歌おう
Imperayriz de la ciutat joyosa 悦びの都の女王
Polorum Regina あまねき天の女王
など
恋人の歌(マルティン・コダス作)
Cantigas de amigo by Martín Codax
中世ガリシア・ポルトガル語で書かれたCantigas de amigo(恋人の歌)は、女性の想いを詠う抒情詩で、12世紀頃イベリア半島北西部で流行していたジャンル。
吟遊詩人マルティン・コダスによる7つの詩の内6つには、付随した楽譜が残っている。素朴で寂し気な旋律で、海のそばで恋人の不在を嘆く少女の想いや希望がうたわれる。
Ondas do mar de Vigo ヴィーゴの海の波よ
Ai Deus, se sab' ora meu amigo 神よ、もしあの人が
Mandad'ei comigo 知らせが来た!
Mia irmana fremosa 愛しい妹よ、一緒に来て
など
その他
Others
ルネサンス・バロック期のスペインやポルトガルの舞曲
スペインやポルトガルの俗謡、器楽曲
など
Marizápalos
Canários
Spagnoletta
Pincerada de Galicia
など